自宅でDVD三昧!~映画・ドラマどんと来い!

もちろん映画館で見る大画面の映画の雰囲気は最高。でも自宅でまったりDVD三昧というのも良い物だ。人目を気にせず見た映画DVD・ドラマDVDの感想など書き散らしてみたり。

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2006年09月13日

シビル・ガン 楽園をください

 南北戦争下、カンザス州とミズーリ州の州境の森に、南軍のゲリラがキャンプを張っていた。
 18歳のジェイク(トビー・マグワイア)は、黒人のホルトを含む4人のグループで行動していた。
 銃撃戦の演出が素晴らしい。
 旧式のピストルの発射音、壁やガラスを貫通する音、そして撃たれた者の倒れ方。これほどリアリティーのある銃撃戦は見たことがない。
 また、数百人の南軍ゲリラと北軍の騎馬戦は圧巻だ。その疾走感は爽快で、思わず「いけ~!」と叫びそうになった。
 戦闘シーンも見事だが、この映画はアクション映画ではない。
 1861年のアメリカを忠実に再現している。誇張のない演出は、誠実というか、真摯というか、丹念に丹念に作られており、ハリウッド的なエンターテインメント性はいささかも感じられない。
 それがまた独特の味わいを醸し出している。
 北軍に包囲され、窮地に陥ったゲリラは、ローレンスという街を襲撃し、すべての男性を北軍とみなして虐殺する。
 これは実話であり、殺された男性は、兵士でも北軍でもなかった。
 ジェイクとホルトは、狂った仲間たちを見ながら、殺戮には手を貸さなかった。
 戦争という狂気は、人間の善性を麻痺させる。そこでは、まったく無意味で陰惨な殺戮が繰り返される。いかに戦争が愚かなことか、映画は痛切に訴えてくる。
 また、ホルトが慕う主人ジョージが死に、ホルトは悲しみにくれるのだが、ホルトは初めて「自由」を感じる。南北戦争の争点であった奴隷制度が、どれほど黒人の心を縛り、苦しめていたのか。さまざまなシーンで描かれている。
 こんな正統派な映画は見たことがない。
 なんのてらいもなく、男の友情や人を許すこと、家族愛が描かれる。それなのにクサくない。それほどに完成度が高いのだ。
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