オリジナル放映日は1999年10月6日。
第2回からつながっているストーリー。テロへの対応で緊迫した状況の中で、チャーリーがメッセンジャー希望者として初登場する。
【
ザ・ホワイトハウス<ファースト・シーズン>第3話「報復攻撃」あらすじ】
眼鏡が見つからずイライラをつのらせるバートレット大統領。
シリア上空での米軍に対するテロを受けて、大統領は統合参謀本部会議を招集し、報復攻撃のシナリオを提出させる。しかし、そのテロで亡くなった軍医モリス・トリバーに対する私情から、手ぬるい報復計画に納得できず、軍部に対してシナリオの再考を迫る。
大統領「比例報復には一体どんな利点があるんだ?」「60分やるから、まともな報復シナリオを考えろってことだ。お座なりだと私に思わせるような、子どもだましのシナリオじゃなくだ!」
それを受けて、議長のフィッツウォレスは、民間人にも被害の出る大規模攻撃のシナリオを提出するが、「この報復攻撃の様子は国内外に放送され、大統領は世界中の非難にさらされるでしょう」「50ドルの犯罪に対し5000ドルの罰を受けるようなものですよ」と大統領を戒める。苦渋の決断を迫られる大統領。
結局は比例的な報復攻撃「パラクリーズ・ワン」を決断する。
大統領は「50ドルの犯罪か……我々はここで何をしてるんだろうな」とつぶやく。
一方ジョシュは、人事部から回されてきた、黒人青年チャーリーのことが気に入り、大統領の私設秘書に抜擢しようとする。思わぬ展開に戸惑うチャーリーだったが、ジョシュはなかば強引に大統領のもとに連れて行く。
報復攻撃について国民に知らせるテレビ放送を前に、イライラがピークに達する大統領。
会話のやりとりの中から、大統領の眼鏡が書斎にあることに気づいたチャーリーがそれを伝えるが、大統領に「新人の紹介なら後にしてくれ!」と冷たくあしらわれて傷ついてしまう。
放送を前に大統領を諭すレオ。
大統領「何だ、レオ?」
レオ「あなたは職場の全員に当たり散らし、奥さんにも当たり散らした。後残っているのは誰かと考えた時に、次は国民じゃないかと思いましてね」
レオ「あなたはその気になれば、人類史上最強の軍事力を意のままに操り、神を気取ることが出来る。それは夢じゃない。唯一の超大国の王として世界を征服出来るんですよ。シャルル・マーニのように。だがそれには全員を殺す用意がなくてはならない。最初に私を殺した方がいい。さもないと、私は反乱を起こして、あなたを倒しますよ!」
レオ「これが、世界の超大国の取るべき態度なんですよ。比例的で、合理的で、責任感と慈悲にあふれ、実のある対応だ。4つの軍事施設を叩いたんですから」
大統領「半年もすれば再建されるだろう!」
レオ「なら半年後にまた叩けばいい! 反復は上達への道だ!」
大統領「…(ため息)…」
レオ「それが、先駆者の教えです」
大統領「……すっかり忘れてたよ」
落ち着きを取り戻した大統領は、警察官だった母親が任務中に殉職したチャーリーに語りかける。
大統領「お母さんの殺害に使用された弾丸は、KTWいわゆる『サツ殺し』だ。残念ながら今のところはその弾丸を規制する法案は完全には出来ていない。だが、議会が再開したら、法案の通過に全力を尽くそう。だからどうだね? 手伝ってくれるか?」
チャーリー「えぇ、もちろん」
大統領「よろしく!」
ローリーのことをCJに知られ、追求されるサム。2人の掛け合いが息詰まる。
CJ「私に一番に知らせて」
サム「いつ?」
CJ「過去でも、現在でも、未来でも。あなたが何かトラブルに首をつっこんだらよ。大したことじゃないとは言わせないわ。ジョシュと部長にちゃんと相談してるじゃないの。トラブルに首をつっこんだら、まず私に知らせること。あなたにとって私は命綱なのよ。あなたを守ることは大統領を守ることにつながるんだから」
サム「気になるのはそれか!」
CJ「気になるのは、あなたが有名だし、露出度が高いし、世間に顔を知られてるってことよ」
サム「それ3つとも同じ意味だよ」
CJ「はぐらかさないで!」
サム「なぁもう行ってもいいかな? 問題は君自身にあるんだよ。またしても世間に迎合しようとしてるだろ。別に悪いことはしてないし、あんたたちには関係ないって言うだけの勇気も強さも度胸もないからだ!」
CJ「そうかしら?」
サム「あぁ!」
CJ「勇気と強さと度胸?」
サム「そうだよ!」
CJ「……それだって3つとも同じ意味だと思うけど?」