自宅でDVD三昧!~映画・ドラマどんと来い!

もちろん映画館で見る大画面の映画の雰囲気は最高。でも自宅でまったりDVD三昧というのも良い物だ。人目を気にせず見た映画DVD・ドラマDVDの感想など書き散らしてみたり。

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2006年10月09日

ペイ・フォワード

 社会科の教師シモネット(ケビン・スペイシー)が授業で課題を出した。
 自分で世界を変えるにはどうしたらよいか?
 一人の少年トレバー(ハーレイ・ジョエル・オスメント)が考えた答えは、1人で3人の人のためになることをしよう。それは自分にとって難しいことでなくてはいけない。
 そして、それをしてもらった人はお返しをするのではなく、まったく別の3人にとってためになることをしよう。
 そうすればその輪がドンドン広がっていき、きっと世の中が変わるはずだ。
 トレバーは、この自分の考えが成功するかどうか、実際に試してみる。
 そしてこの試みが、やがて大きな奇跡を起こす……。
 殻に閉じこもる傷ついた男をケビン・スペイシーが、生活に疲れアルコールに依存するトレバーの母親役をヘレン・ハントが演じているが、それぞれが流石の存在感だ。
 そして、「シックス・センス」で11歳にしてアカデミー賞候補になった少年ハーレイ・ジョエル・オスメントは、「世の中最低だからこそ何とかなってほしい」と切に願うトレバーを演じる。それぞれが、120%役柄を演じきっている。
 トレバーの一生懸命さは、観る者の心に小さな灯をともしてくれる。
 もしかしたら、自分のほんの小さな力でも、一人ひとりが少しずつ努力することによって何かが変わり、世の中が良い方に向かうかもしれないという思いの灯火を。
 凶悪な犯罪が増え、人々の心のすさみを感じる毎日だが、私たちは希望なくして生きられない。
 小さな積み重ねでみんなの心が潤えば、きっと世界中の人がやさしい気持ちでいられる日が来ると信じたい。

2006年10月01日

スナッチ

 イギリスの若き映画作家であるガイ・リッチーの第二作目。
 物語の発端は、ベルギーでの86カラットのダイヤモンド強奪事件。
 タイトルの「スナッチ」も「強奪」の意だ。
 強盗集団はロンドン経由でボスの待つニューヨークへ帰る予定だったが、事件の情報が漏れて、ロンドンの悪いヤツらが宝石を横取りしようと待ち構え、話はどんどんこんがらがっていく……。
 ボーと見ていると戸惑うほど多くの個性派たちが登場してはペラペラおしゃべりするので、人物関係は複雑怪奇。
 さらに語り口はとにかくスピーディー。ニューヨークからロンドンに飛んで来るボスの移動が、文字通りひとっ飛びのノリで描かれるのが笑えるし、なんでも食べてしまう間抜け顔の犬君もイイ味を出している。
 往年のゆったりした犯罪映画を期待する観客には少しきついのかもしれないが、非常に早いテンポでシーンが流れていく。
 始まりから終わりまで、目まぐるしい展開で一気に楽しめるエンターテインメント性あふれた一作だ。
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