アメリカには、高齢者向け公共住宅がある。
「
ヤング@ハート
」は、そこに住む平均年齢80歳のメンバーで結成したロック・コーラス隊「ヤング@ハート」の6週間にカメラが密着したドキュメンタリー。
ジェームス・ブラウンやジミ・ヘンドリックスらの名曲を歌い、病や老いと向き合いながら、コンサートを成功させるために奮闘する姿を追う。
1982年の結成以来、メンバーの年齢のために、入れ替わりは激しいが、精神は元気いっぱい。トレーニングで体を鍛えたり、恋をしたりと、生きることに前向きだ。
何よりも、歌うことを心から楽しんでいる。医者の制止を振りきって、ツアーに参加してしまうメンバーさえいる。
その一方で、ショーの直前にメンバーの一人が死去することも。
その数時間後に刑務所を慰問した彼らは、亡くなった仲間に捧げるため、ボブ・ディランの「フォーエバー・ヤング」を熱唱。大きな感動に包まれた。
音楽の力とすばらしさを、強く感じずにはいられない。
喜びも悲しみも受け止めながら歌い続ける愛すべきメンバーたちからは、老いを感じない。
見終わった後で元気になる作品だ。