豪快ママのサクセスストーリー。
物語が実話であるだけに、人間捨てたもんじゃないなと妙に納得させられる。
エリンは2度結婚をし、2度別れ、子供が3人いる子連れの母親。悪いことに学歴も、経験も、職もない。
きょうの食費にも事欠き、職探しの毎日だが不運は続くもので、面接で落とされ落ち込んでいるときに車に追突される。弁護士に依頼するがあっけなく敗北。現実は厳しい。
行き詰まったエリンは自分が頼んだ弁護士事務所に押し掛け事務員として働きはじめる。
ファイルの整理をしていると気になる資料が出てきた。不動産関係の資料なのに、健康診断書や血液検査の結果が添付されていたのだ。
それを調査させてくれるようボスに願い出る。そして、隠された事実を暴き出すことになるのだ。
1歳にもならない乳飲み子と小学生の子供2人を抱え、働くママは一生懸命だ。
でも、おかしいと思ったことに突き進む勇気があり、理不尽は許さない。しかも、相手の立場にたって物事を考えることができる優しさがある。
その迫力と元気に圧倒される。
モデルになったエリン自身、学生時代ミスコンの女王になったと聞かされれば、エリン役がジュリア・ロバーツでもうなずける。
男なら、エリンのファッションにも目を奪われるはず。
本物のエリンのファッションに忠実に、20センチのミニスカート、7.5センチのヒール、胸元が大きくあいた身体にフィットしたシャツに身を包み、そこからゴージャスなボディーが弾け出る。
誰に何を言われても、自分が似合うと思ったものを、着たいときに着るという根性が生き方をなぞっている。ジュリアのスタイルとファッションと元気を見ているだけで、こちらまで元気づけられる爽快な作品だ。
エリン・ブロコビッチは、アメリカではだれもが知っている史上最高額の和解金を手にしたスーパー・ヒロイン。
いつでも元気で明るい彼女は、みんなの憧れになっている。やる気と根性と粘り強さがあれば、何も持っていなくても必ず成功を手に入れられるということを実践してくれたのだから。
彼女を見て、明日への活力をわかせたい。